如是我我聞

仏教書、哲学書、お聴聞の記録をつけています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【宗教編】』山﨑 圭一

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【宗教編】』山﨑 圭一 SBクリエイティブ 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【宗教編】 公立高校教師YouTuberが書いた 作者:山﨑 圭一 SBクリエイティブ Amazon ものの試しに読んでみた。世界史は苦手だ…

『別冊NHK100分de名著 集中講義 旧約聖書 「一神教」の根源を見る』加藤隆

『別冊NHK100分de名著 集中講義 旧約聖書 「一神教」の根源を見る』加藤隆 NHK出版 別冊NHK100分de名著 集中講義 旧約聖書 「一神教」の根源を見る 作者:加藤 隆 NHK出版 Amazon 今までキリスト教からみた旧約聖書の視点が多かったせいか、改めてユダヤ教と…

『仏典の星ぼし』渡邊愛子・臂美恵

『仏典の星ぼし』渡邊愛子・臂美恵 東本願寺出版 仏典の星ぼし 作者:渡邊愛子 東本願寺出版部 Amazon ご縁あっていただいた。 ジャータカ中心かな、仏典に出てくるお話を30話、見開き1話構成で右に挿絵、左にお話。 ジャータカは以前読んだので知っている話…

『一億三千万人のための 小説教室 』高橋源一郎

『一億三千万人のための 小説教室 』高橋源一郎 岩波新書 一億三千万人のための 小説教室 (岩波新書) 作者:高橋 源一郎 岩波書店 Amazon 『一億三千万人のための 歎異抄』の原点はここにあったか。 たまたま読んでみて、高橋氏がことばに向かう姿勢をしって…

『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』

『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』 井上達夫 毎日新聞出版 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門 作者:井上 達夫 毎日新聞出版 Amazon 「法哲…

『浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜』小山聡子

『浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜』小山聡子 中公新書 浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜 (中公新書) 作者:小山聡子 中央公論新社 Amazon 他力の教えを説いた親鸞聖人。そしてそれを伝えてきた人たち。が、史実的にどこまでその教えの通りだっ…

『あなたはご本人様でいらっしゃいますか~動的平衡の中で考える 未来授業~明日の日本人たちへ~』福岡伸一

『あなたはご本人様でいらっしゃいますか~動的平衡の中で考える 未来授業~明日の日本人たちへ~』福岡伸一 あなたはご本人様でいらっしゃいますか~動的平衡の中で考える 未来授業~明日の日本人たちへ~ 作者:福岡 伸一 GignoSystem Japan Amazon 面白い…

『歎異抄』金子大榮

『歎異抄』金子大榮 岩波文庫 歎異抄 (岩波文庫) 作者:金子 大栄 岩波書店 Amazon 現代語訳がないが、語彙解説と金子師の解釈が条ごとにある。 前段の全体説明が真宗の肝要について書かれていてとても読み応えがある。まったく無駄がない文章。とてもいい。 …

長源寺 同朋学習会「無量寿経」(36)(瓜生崇師)

2023年12月14日(木)19:30~ 長源寺 同朋学習会「無量寿経」(36)(瓜生崇師) shinshuhouwa.info 「三九 たとい我、仏を得んに、国の中の人天、受けんところの快楽、漏尽比丘のごとくならずんば、正覚を取らじ。」(【真宗聖典】『無量寿経』上巻22頁) …

『お浄土はいのちのふるさと』小川一乗

『お浄土はいのちのふるさと』小川一乗 法蔵館 お浄土はいのちのふるさと 作者:小川 一乗 法藏館 Amazon 法話の書き起こし。小川師は仏教学者なのだが仏教学的なお話の中で真宗ど真ん中の法話をされるんだなあ。よかった。 「いのち」はなにのことを指してい…

本光寺 歎異抄を読む 第十二条(1)瓜生崇師

本光寺 歎異抄を読む 第十二条(1)瓜生崇師 2023年12月11日(月)19:30~21:00 shinshuhouwa.info 十二条 「 一 経釈をよみ学せざるともがら、往生不定のよしのこと。この条、すこぶる不足言の義といいつべし。他力真実のむねをあかせるもろもろの聖教は、…

『一億三千万人のための『歎異抄』』高橋源一郎

『一億三千万人のための『歎異抄』』高橋源一郎 朝日新書 一億三千万人のための『歎異抄』 (朝日新書) 作者:高橋 源一郎 朝日新聞出版 Amazon 文化人×仏教ものは回避がちなのだけど周囲の評判がよかったので読んでみた。 これはすごくいい。高橋氏が『歎異抄…

『ブッダという男ー初期仏典を読みとく』清水俊史

ブッダという男ー初期仏典を読みとく』清水俊史 ちくま新書 ブッダという男 ――初期仏典を読みとく (ちくま新書) 作者:清水俊史 筑摩書房 Amazon 仏教界で話題の書。 自分が今まで「お釈迦様ってこうだよね」と思っていたことのふんわりした前提(ガチ仏教学…

面白い! 『増補改訂 近代仏教スタディーズ 仏教からみたもう一つの近代』

『増補改訂 近代仏教スタディーズ 仏教からみたもう一つの近代』 大谷栄一・吉永進一・近藤俊太郎編 法藏館 増補改訂 近代仏教スタディーズ 仏教からみたもうひとつの近代 法蔵館 Amazon 昨年末に増補改訂版として出たこの本、めちゃくちゃ面白かった。 いろ…

『ブッダ臨終の説法 完訳大般涅槃経①』田上太秀

『ブッダ臨終の説法 完訳大般涅槃経①』田上太秀 大法輪閣 ブッダ臨終の説法: 完訳 大般涅槃経 (1) 作者:田上 太秀 大法輪閣 Amazon 「一度は読むべし」と法友先輩からお薦めがあり読み始めた。『大般涅槃経』の大胆な現代語訳。お釈迦様に弟子たちがガンガン…

『唯信鈔文意を読む 信は人に就く』細川巌

『唯信鈔文意を読む 信は人に就く』細川巌 法藏館 唯信鈔文意を読む 作者:細川 巌 法藏館 Amazon 300ページなのだが、読み始めたら止まらない系の本だった。『唯信鈔文意』の最初の偈の解説までなのだが、もうその間にある親鸞聖人が仰りたかったことの解説…

『死に学ぶ生の真実』高史明

『死に学ぶ生の真実』高史明 法藏館 死に学ぶ生の真実 作者:高 史明 法藏館 Amazon 13歳で亡くなった少年の十三回忌に高師がされた法話の書き起こし。 ご自身も息子さんを亡くされたご経験がある高師がなんとも悔しい事故で亡くなった少年の遺族に語りかける…

『くらしの中の念仏者』亀井 鑛・松本梶丸

『くらしの中の念仏者』亀井 鑛・松本梶丸 法藏館 https://amzn.to/47tRPCF 1986年に発刊されたもの。先日の法藏館の秋の本まつりで入手した。 いまから40年近く前当時に在野にいらっしゃった一般の念仏者の方お話。 こういう方を探して他の方に伝えるような…

『浄土三部経』本願寺出版社

『浄土三部経』本願寺出版社 浄土三部経 (文庫版) ―原文・現代語訳・佐々木惠精解説 本願寺出版社 Amazon 真宗大谷派の聖典を浄土三部経(巻頭)から毎日読んでいる。その際に現代語訳の頼りとしてこの本を併読した。 違和感のない現代文で、難しい語彙も現…

長源寺 同朋学習会「無量寿経」(35)(瓜生崇師)

2023年11月16日(木)19:30~長源寺 同朋学習会「無量寿経」(35)瓜生崇師 「三六 たとい我、仏を得んに、十方無量不可思議の諸仏世界のもろもろの菩薩衆、我が名字を聞きて、寿終わりての後、常に梵行を修して、仏道を成るに至らん。もし爾らずんば、正覚…

『仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』鵜飼 秀徳

『仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』鵜飼 秀徳 文春新書 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書) 作者:秀徳, 鵜飼 文藝春秋 Amazon 明治時代の廃仏毀釈について、神仏習合時から政治的、文化的な時代背景を各地の事例で追っていく…

本光寺 歎異抄を読む 第十一条(4)瓜生崇師

本光寺 歎異抄を読む 第十一条(4)瓜生崇師 2023年11月13日(月)19:30~21:00 shinshuhouwa.info 第十一条 「一 一文不通のともがらの念仏もうすにおうて、「なんじは誓願不思議を信じて念仏もうすか、また名号不思議を信ずるか」と、いいおどろかして、ふ…

『地獄と極楽』稲城選恵

『地獄と極楽 その現実的意味』稲城選恵 法藏館 地獄と極楽: その現実的意味 作者:稲城 選恵 法藏館 Amazon 稲城和上の声で再生される本。法話の書き起こしであろうか。 肝要とされるところがわかる。「平成業成」「いま」については何度も出てくる。書き起…

『舎利弗の物語 阿弥陀経の黙った主役』大窪康充

『舎利弗の物語 阿弥陀経の黙った主役』大窪康充 京都月出版 舎利弗の物語: 阿弥陀経の黙った主役 作者:大窪 康充 京都月出版 Amazon しんらん交流館で一度お聞きして、日曜講演でこれは!!!と思った大窪師の著書。『阿弥陀経』について声聞・舎利弗を中心…

『スタディーズ空』梶山雄一

『スタディーズ空』梶山雄一 春秋社 スタディーズ空 (Studies Buddhism) 作者:梶山 雄一 春秋社 Amazon 仏教で避けて通れない「空」の入門書。説一切有部、龍樹についての解説。 これで入門書なんだよなあ。言葉は平易であるが、内容はそれなりに難しいので…

芦屋仏教会館日曜仏教講座「二河白道のたとえ」 瓜生崇師

2023年8月6日(日)10:00~ 芦屋仏教会館日曜仏教講座「二河白道のたとえ」 瓜生崇師 shinshuhouwa.info ※芦屋仏教会館のYouTubeチャンネルに動画あり。youtu.be 今自分が苦しみ生きているここが実は夢のような世界で、真実の世界は彼岸にある。 幸せや苦し…

『ハイデガーの哲学 「存在と時間」から後期の思索まで』

『ハイデガーの哲学 「存在と時間」から後期の思索まで』轟孝夫 講談社現代新書 ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで (講談社現代新書) 作者:轟 孝夫 講談社 Amazon 非常に難易度が高かったが面白かった。 ハイデガーの『存在と時間』自体を…

法相宗が熱い!『唯識 これだけは知りたい』

『唯識 これだけは知りたい』加藤朝胤監修 船山徹 石垣明貴杞 唯識 これだけは知りたい 作者:船山 徹,石垣 明貴杞 法蔵館 Amazon とてもいい本だと思う。 インド、インドから中国へ、中国から日本へ、唯識の基本用語と章立てされていて、そんなに唯識を知ら…

釈尊→親鸞聖人→自分まで一直線『釈尊と親鸞 インドから日本への軌跡』龍谷ミュージアム編

『釈尊と親鸞 インドから日本への軌跡』龍谷ミュージアム編 法藏館 釈尊と親鸞: インドから日本への軌跡 法藏館 Amazon これはすばらしい本だ。 釈尊の誕生、一生、その後の弟子たちからつらなる初期仏教から中国、アジア諸地域への伝播、浄土教の興隆、そし…

長源寺 同朋学習会「無量寿経」(34)(瓜生崇師)

2023年10月12日(木)19:30~長源寺 同朋学習会「無量寿経」(34)瓜生崇師 shinshuhouwa.info 「三五 たとい我、仏を得んに、十方無量不可思議の諸仏世界に、それ女人あって、我が名字を聞きて、歓喜信楽し、菩提心を発して、女身を厭悪せん。寿終わりての…