如是我我聞

仏教書、哲学書、お聴聞の記録をつけています。

キリスト教

『トマス・アクィナス 『神学大全』』稲垣良典

『トマス・アクィナス 『神学大全』』稲垣良典 講談社学術文庫 トマス・アクィナス『神学大全』 (講談社学術文庫) 作者:稲垣良典 講談社 Amazon この本は『神学大全』のエッセンスをトマスのものの見方にこだわって凝縮して伝えられている。 人間本性を原動…

『後世への最大遺物』内村鑑三

『後世への最大遺物』内村鑑三 Kindle青空文庫 後世への最大遺物 作者:内村 鑑三 Amazon 哲学系の本を読むと推薦書があるのだが、こちらの本ももれなくリストに上がっていた。 キリスト教系の本を最近読み始めて直ぐ、読了を断念した。カトリックの司教さん…

『死に至る病』セーレン・キェルケゴール

『死に至る病』セーレン・キェルケゴール、鈴木祐丞(訳)講談社学術文庫 死に至る病 (講談社学術文庫) 作者:セーレン・キェルケゴール 講談社 Amazon 「わたしは絶望している」というのは本当には自分で言えない言葉だと思っていた。。しかしキェルケゴール…

ポーロの伝道に心震える 『キリストの誕生』遠藤周作

『キリストの誕生』遠藤周作 新潮文庫 キリストの誕生(新潮文庫) 作者:遠藤周作 新潮社 Amazon 遠藤周作の信仰のゆらぎをテーマにしていると言われる三部作。三冊目。 イエスが亡くなった後、弟子たちがどのように信仰を持ち、布教していったのかというこ…

一度あの人をしったものは… 『死海のほとり』遠藤周作

『死海のほとり』遠藤周作 新潮文庫 死海のほとり(新潮文庫) 作者:遠藤周作 新潮社 Amazon 信仰の揺らぎと共に書かれたという三部作のひとつ。遠藤周作が聖書学を志したかつての同級生を訪ねてエルサレムに行った話と筆者自身がイエスを他者がどう見たかと…

『イエスの生涯』/遠藤周作 独自の聖書の読み解き

『イエスの生涯』遠藤周作 新潮文庫 イエスの生涯(新潮文庫) 作者:遠藤周作 新潮社 Amazon 最初に新旧訳聖書を読んだのは小学校3年生の時だった。 そのときに初めて神さまと宗教というものがはっきりわかった。仏壇になんまんだぶといっているのも宗教なん…

『私にとって神とは』/遠藤周作 自らたどり着いた信仰のはなし

『私にとって神とは』 遠藤周作 光文社文庫 私にとって神とは (光文社文庫) 作者:遠藤 周作 光文社 Amazon 遠藤周作を続けて読んでみようとタイトル買い。 Q&A方式のエッセイというか、遠藤氏の宗教、信仰についてのシンプルなことばに「ああ、あなたはそう…

『深い河』/遠藤周作 それぞれの宗教との向き合い

『深い河』遠藤周作 講談社文庫 深い河 新装版 (講談社文庫) 作者:遠藤周作 講談社 Amazon 人はどうして現実を超えたものを求めるのだろうか。理解を超えたものを知りたいと思うのだろうか。あるのかないのかもわからないものを確かめたくなるのだろうか。ど…

『死について考える』/遠藤周作 滲み出てくる人生観

『死について考える』 遠藤周作 光文社文庫 死について考える (光文社文庫) 作者:遠藤 周作 光文社 Amazon 続けて遠藤周作。 「死」というテーマについての短いエッセイがたくさん。「死」は誰も知らない経験。希に臨死体験者はいるが。でもすべての人に平等…

『沈黙』/遠藤周作 正邪がわからなくなる自分

『沈黙』遠藤周作 新潮文庫 沈黙 (新潮文庫) 作者:遠藤 周作 新潮社 Amazon ようやく手にとった。 日本がキリシタンを弾圧する中、現地に赴いている布教使が「ころんだ」(踏み絵を踏んで棄教の意を示した)と聞いたロドリゴは、自分はそうはならぬと思いな…

キリスト教と真宗の近さと遠さ

【復刻版】矢内原忠雄の「キリスト教入門」 響林社文庫 amzn.to

子供と宗教・信仰について話したこと

あまりプライベートの話はしたくはないが、自分には、まあいろいろ分別のつき始める義務教育年齢の子供がいる。たまに自分がお寺や美術館などに行くときに誘うとついてきてくれる時がある。今回夏休みだし、法話に誘ったら、 「この前みたいなひどい話じゃな…

キリスト教の入門としておすすめ

キリスト教入門Q&A 作者: 森一弘 出版社/メーカー: 教友社 発売日: 2008/07 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る クリスチャンの友達の勧めで購入。カトリックの基本的なところを抑えたかった。