如是我我聞

仏教書、哲学書、お聴聞の記録をつけています。

哲学

『中学生の君におくる哲学』斎藤慶典

『中学生の君におくる哲学』斎藤慶典 講談社 中学生の君におくる哲学 作者:斎藤 慶典 講談社 Amazon 哲学系のお薦め本にあったので読んでみた。 著者が慶応中学校の校長時代、生徒に話された内容。ふーんと思っていたのだけど、これがまた自分が遠くに忘れ去…

『寝ながら学べる構造主義』内田樹 文春新書

『寝ながら学べる構造主義』内田樹 文春新書 寝ながら学べる構造主義 (文春新書) 作者:内田 樹 文藝春秋 Amazon 実は雑誌などでは意見して内田樹さんはそんなにいいなあとは思っていなかったのだが、2002年のこの本は入門書としてとてもよかった。 哲学者の…

『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』

『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』 井上達夫 毎日新聞出版 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門 作者:井上 達夫 毎日新聞出版 Amazon 「法哲…

『死に至る病』セーレン・キェルケゴール

『死に至る病』セーレン・キェルケゴール、鈴木祐丞(訳)講談社学術文庫 死に至る病 (講談社学術文庫) 作者:セーレン・キェルケゴール 講談社 Amazon 「わたしは絶望している」というのは本当には自分で言えない言葉だと思っていた。。しかしキェルケゴール…

エロスについて語る哲学者たち『饗宴』プラトン

『饗宴』プラトン 光文社古典新訳文庫 饗宴 (光文社古典新訳文庫) 作者:プラトン 光文社 Amazon 以前の哲学おすすめリストにあったので素直に読んだら、哲学者が語るエロス(わりと少年愛)とは・・・というものだった。えっ。どゆことどゆこと?会社で読んだら…

西田哲学の変遷を見た! 『西田幾多郎の生命哲学』檜垣立哉

『西田幾多郎の生命哲学』檜垣立哉 講談社選書メチエ 西田幾多郎の生命哲学 (講談社学術文庫) 作者:檜垣立哉 講談社 Amazon 西田幾多郎は『善の研究』がすごくよかった。絶対無に関する解説的な本も読んだのだけど、この本は西田幾多郎の語ることの変遷を田…

読む目的によるかな・・・ 『言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの』丸山圭三郎

『言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの』丸山圭三郎 講談社学術文庫 言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの (講談社学術文庫) 作者:丸山圭三郎 講談社 Amazon ソシュール研究の第一人者だった方の著書。30年前か。当時としては衝撃的な…

これは著者がすごかった 『レヴィナス 無起源からの思考』斎藤慶典

『レヴィナス 無起源からの思考』斎藤慶典 講談社選書メチエ レヴィナス 無起源からの思考 (講談社選書メチエ) 作者:斎藤慶典 講談社 Amazon レヴィナスについて知りたくて読んだのだけど、わかったのはこの斎藤慶典さんの凄さだった・・・。いやほんとたまにこ…

すべての人にお薦め!『はじめての哲学』藤田正勝

『はじめての哲学 』藤田正勝 岩波ジュニア新書 はじめての哲学 (岩波ジュニア新書) 作者:藤田 正勝 岩波書店 Amazon Twitterの読書垢さんがこれ絶対読めっていう本をあげてくれってやっててそこに出てきた本。藤田正勝先生ではないか~!まさかの表紙イメー…

入門でこれか…! ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む  仲正昌樹

『ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む 』仲正昌樹 講談社現代新書 ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む (講談社現代新書) 作者:仲正昌樹 講談社 Amazon これが入門なのか・・・。結構難しいと感じたので、ゆっくり読んだ。 ・ハイデガー用語 ・基本…

『この人を見よ』/ニーチェ

『この人を見よ』ニーチェ 丘沢 静也訳 光文社古典新訳文庫 この人を見よ (光文社古典新訳文庫) 作者:ニーチェ 光文社 Amazon さて、これが最後のニーチェになるか。 これ一番最初に読んだら良かったんじゃないか!?ニーチェ、大分ややこしい人だな。「永遠…

『ツァラトゥストラはこう言った』/ニーチェ

『ツァラトゥストラはこう言った』 ニーチェ 氷上英廣訳 岩波文庫 ツァラトゥストラは こう言った 上 (岩波文庫) 作者:ニーチェ,氷上 英廣 岩波書店 Amazon 『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』を読んだ後だったので、まだ理解はしやすい土台は出来ていると思う…

『道徳の系譜学』/ニーチェ

『道徳の系譜学』 ニーチェ (著), 中山 元 (翻訳) 光文社古典新訳文庫 道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫) 作者:ニーチェ 光文社 Amazon 『善悪の彼岸』に苦戦したが、とりあえず論文形式のこの本も読んだ。 論文形式であるが故に『善悪の彼岸』よりは自分は…

『善悪の彼岸』/ニーチェ

『善悪の彼岸』ニーチェ (著), 中山 元 (翻訳) 光文社古典新訳文庫 善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫) 作者:ニーチェ 光文社 Amazon 実は『道徳の系譜学』を読んでいて、こっちが先だなと気がつき慌てて読んだ。 割と難解なものも読む気力はある方だと思って…

『他界からのまなざし 臨生の思想』/古東 哲明

『他界からのまなざし 臨生の思想』古東 哲明 講談社選書メチエ 他界からのまなざし 臨生の思想 (講談社選書メチエ) 作者:古東哲明 講談社 Amazon これはちょっと難解だったけれども興味を持って読んだところは多い。 まずは臨生ってなに?という所からなん…

『差別感情の哲学』/中島義道

『差別感情の哲学』 中島義道 講談社学術文庫 差別感情の哲学 (講談社学術文庫) 作者:中島義道 講談社 Amazon 個人的に差別に関して最近考えることがあり読んでみた。「哲学」とあるのだけれど、読み進めるにつれて泥沼にはまるように引き込まれた。これは著…

『はじめての構造主義』/橋爪大三郎

『はじめての構造主義』 橋爪大三郎 講談社現代新書 はじめての構造主義 (講談社現代新書) 作者:橋爪大三郎 講談社 Amazon もう原典以外の解説書は買わないぞと決心した直前に買ってた代物。 レヴィ=ストロースの構造主義について語られているのだけど、こ…

『まんが 哲学入門 生きるって何だろう? 』/森岡正博 寺田にゃんこふ

『まんが 哲学入門 生きるって何だろう?』/森岡正博 寺田にゃんこふ 講談社現代新書 まんが 哲学入門――生きるって何だろう? (講談社現代新書) 作者:森岡 正博,寺田 にゃんこふ 講談社 Amazon これは面白い!時間論、存在論、「私」とは、生命論について、ま…

『現代思想入門』/千葉雅也

『現代思想入門』千葉雅也 講談社現代新書 現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也 講談社 Amazon ベストセラーということで読んでみたが、これは面白かった。 社会人なりたての頃に東 浩紀の『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』を読んで挫…

『宗教の授業』/大峯顯

『宗教の授業』大峯顯 法藏館 宗教の授業 作者:大峯 顯 法藏館 Amazon 久しぶりに大峯師の本を読む。 自分の感想だと大乗仏教をベースにというより西洋哲学と仏教の共通項のような中間地点から見ている感じがした。 浄土教について書かれているところもある…

『誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門』 /内藤 理恵子

『誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門 』内藤 理恵子 日本実業出版社 誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門 作者:内藤理恵子 日本実業出版社 Amazon 実は年単位で積本にしていた。 入門とあるが、どうだろう。入門かなという疑問はある。「死」とい…

『これがニーチェだ』/永井均

『これがニーチェだ』 永井均 講談社学術文庫 これがニーチェだ (講談社現代新書) 作者:永井均 講談社 Amazon これぞタイトル買い。 ニーチェの本は読んだことがない。今まで読んだ本にたくさん引用があったけれど。100分de名著のようなものを読むのをやめて…

東本願寺日曜講演 「鏡の発見」-哲学徒の聞法- 林克樹氏

2022年1月25日(日)9:30~10:30 林克樹氏 講 題:「鏡の発見」-哲学徒の聞法-講 師:同志社大学教授 林 克樹 氏 shinshuhouwa.info 大学の先生のお話ということで行ってみた。 講義の中で「量義治」の名前が出たので、先日の積dle消化につながった。 正直…

『宗教哲学入門』/量義治

『宗教哲学入門』 量義治 講談社学術文庫 宗教哲学入門 (講談社学術文庫) 作者:量義治 講談社 Amazon とある講座に行って、この著者の名前を目にしたので至急積本から探して読んだ。 びっくりするくらいすっきりはっきりとカテゴリーごとに語られている。無…

『輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』/竹倉史人 世界各地の輪廻転生がまとめられている

『輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』 竹倉史人 講談社現代新書 輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語 (講談社現代新書) 作者:竹倉 史人 講談社 Amazon 「輪廻転生」というタイトル買い。 世界各地の「転生」の思想に関して、①再生型(自然…

『ことばへの道 言語意識の存在論』/長谷川宏 ことばー人間ーことば

『ことばへの道 言語意識の存在論』 長谷川宏 講談社学術文庫 ことばへの道 言語意識の存在論 (講談社学術文庫) 作者:長谷川宏 講談社 Amazon まさにジャケ買い。タイトル買い。予備知識なしで読んだ。 これがまた面白かった。著者は東大の哲学科でヘーゲル…

『善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学』 客観的な善悪とは

『善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学 (講談社選書メチエ)』河野哲也 善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学 (講談社選書メチエ) 作者:河野哲也 講談社 Amazon 正直「善悪」という単語で買ってしまった。まったく前知識なし。 まずはアフォーダンスと…

『ソフィーの世界』 読み返してみたら時代を感じる

『新装版 ソフィーの世界 ―哲学者からの不思議な手紙』(上)(下) ヨースタイン・ゴルデル、池田香代子 NHK出版 新装版 ソフィーの世界 上 ―哲学者からの不思議な手紙 作者:ヨースタイン・ ゴルデル NHK出版 Amazon 新装版 ソフィーの世界 下 ―哲学者から…

『はじめての哲学的思考』 宗教と哲学の境界線にざわざわする

『はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)』 苫野一徳 はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書) 作者:苫野一徳 筑摩書房 Amazon

『読書について』 ショーペンハウアー先生の切れ味の鋭さ

Kindle Unlimitedをちゃんと980円/月以上読まないといけないという脅迫観念により適当に読み始めた。 めちゃくちゃ面白い。哲学の本がこんなに「面白い」と思ったのは初めてだ。マスクしていてよかった。ニヤニヤしながら読んだ。 『読書について』 ショーペ…