如是我我聞

仏教書、お聴聞の記録をつけています。

心がちょっと臆病になっている人におすすめ

 

ただ今救われて下さい 安心問答・浄土真宗の信心について (響流ブックレット)

ただ今救われて下さい 安心問答・浄土真宗の信心について (響流ブックレット)

 

  ちょっと異色の仏教書。著者は某新興宗教の元講師部員として活動されていた。特定の宗派に属さないで布教使として活動されているとのこと。

 自分のように、お寺とかに関係なくてお聴聞を始めた人間にとっては、この安心問答というのは、とても優しい。

 

 何が優しいかというと、仏教用語を多用することなく、普通の言葉で、質問に対して回答をしてくれている感じがすごくあるのだ。一番心に残ったのは、

南無阿弥陀仏は「お前を見捨てないぞ」の不請の友の声です。親子という血縁より濃いつながりもあります。もし、貴方が親という言葉に親しみがもてないなら、阿弥陀仏を不請の友と聞いてください。

 というところ。

 法話の本を読んでいて、たまにここは心がチクッとする人がいるだろうなと思うことがある。それは、前時代的な母親の愛至上主義であったり、家族主義であったり。私自身に思うところもあるが、周りを見てもそういう道徳観というか、倫理観で済ませられないものを抱えている人が、生きるということはどういうことなのだろうかと悩んでいる気がしてならない。なので、私はこれが理想の姿だというようなものの例えを出されると、「あ、それはみんな受け入れられるけいれられるのかな?」とどうしても思ってしまう。

 自身が心理カウンセラーの勉強をしたので、その時の経験からも、こういった心の傷を抱えている人は多いと思う。そういう人たちが、「阿弥陀仏は親の愛です」という例えが一般論であったとしても、聴けなくなってしまうかなあとどうしても思ってしまう。聴き続ける前に、壁が出来たらいやだなと。

 そういう点で、この本の解説は、誰にでも優しく感じられた。本当に「安心」して読んでいられた。時に法話には自分の感情を揺さぶられるようなことがあるかもしれない。もっとゆっくりでも深く聴きたいという人は、お聴聞をしながら、この本を読むといいなと思う。