友達がテーラワーダ仏教教会でパーリ語をやっているのでどんなもんかと思って読んでみた。
仏教における三毒の貪瞋癡(貪欲、怒り、愚かさでいいかな)を説いており、これは日本語訳だからかなのか、実践主義の方だからなのか、「もう人間ってそんなものなのだから、じたばたしないで、受け入れろ」的な雰囲気がすごくあって、なんとなく先に行っちゃっている人の言葉すぎて入ってこないかなあ。そして、現在の社会現象と絡めて何かとたとえを出そうとしてくれているのだけれど、多分、現実世界のことはあんまり興味ないと見え、そのたとえがちょっとずれてて何とも言えない読後感。
とても共感できたのは、いい言葉に引っ張られるべきというところ。人の耳はふさげないから、悪い言葉もどんどん流れ込んでくる。その中で、理性で自信を善い方向に向けるのだと。
ちょっとウケたところ。「人間は…文化という美しい衣装をまとって、獣(貪瞋癡)を隠しておくのです。一種のコスプレです」えっ。ここでコスプレとか出てくるの!?とびっくり。訳している人があれなのか一体何なのか…。