こちらは表題買いで読んでみた。これは初めて仏教に触れる人でもいいと思う人はいいと思う内容。
著者が、祖母に言われた言葉。
「後生の一大事っちゅうことは、生きとるうちに自分の葬式をさしてもらうことやぞ」
内容は、仏願の生起本末がしっかり入って、どんどん中身に引き込まれる感じ。
ここで「心命終」と「身命終」の話が出る。
自力の心の命が終わる。それが親鸞聖人がいつも「自力の心を捨てて他力に帰せよ」とおっしゃる。そのことを表しているのです。
生きているうちに心の命が終わる=阿弥陀如来の救いにきづく。そして 人間としての死=体の終わり。ということだ。帰命の一念を発得したときに、娑婆がおわって、臨終なのだ。「不体失往生」となる。今救われたことになる。新しい人生が開かれてくる。
お念仏の救済は、生きる意欲をいただき、本当の意欲、本当の力をもらう事。
葬式を中心とした例示があり、阿弥陀如来の救いについてきちんとしたお話であった。
でも、わかったと感じるのは早すぎるのが仏法の教えなのだなと。