如是我我聞

仏教書、哲学書、お聴聞の記録をつけています。

真宗学の学びの起点になる本

  先月のAmazon Prime Dayにあたり、私の読書善知識から購入推薦もらっていたもの。これの他にもたくさんリアル本も買っているが、ようやく読み始めた。リアル本強化月間。

 

親鸞教義とその背景

親鸞教義とその背景

 

 

 いろいろ法話ベースの仏教関連書を読んできたし、お聴聞もしているが、正直行き当たりばったりなので、系統立てて教義を学んでいるわけではない。浅いところを超断片的になぞっているくらいのものである。

 だが、この本を読んで、そのばらばらでうっすい紙切れが、なんと、少しずつ並べて一つの絵になりそうになってくるわけだ。

 親鸞聖人の生涯、教義の元となったと思われるもの、七高祖、そして、親鸞聖人の教義という流れで構成されている。そして、各章、各節にキーワードがあり、何が重要なのかがすぐわかる。古い本であるにもかかわらず、インデックスからも学べるタイプだ。

 自分はこれを一つの教科書であると認識して、過去読んだ仏教書で出てきたなと思うところや、これは今後もっとくわしい本を読んでみたいというところにラインを引いたり、書き込んだり、付箋をつけたりして読み終えた。

 そしてこれから何をしようと思っているかというと、目次の流れに則って、今持っている本で関連するものを読んでいくつもりだ。この本に書いてある概略と、別で勉強したことをリンクさせ、理解を系統立てて深めるようにしたいと思う。

 信心やさとりなど、重要な事柄についての節もあるが、そこは最後の深いところは読者が自分で追求していくように促されているというような感じで書かれている。断定でも押しつけでもない漢字で書かれているので、さらに自分で調べてみようという気になる。

 一回目読んで、そして関連する他の本を読んで、また戻ってというようにこれから活用したいと思う。