如是我我聞

仏教書、お聴聞の記録をつけています。

蓮如上人関連本を初めて読む

  繁忙期で心がやさぐれているなか、『銀河英雄伝説』にはまってそのまま仕事をつっぱしるかと思いきや、こちらの本を思わず読破。

蓮如: その教えと生き方 (響流選書)

蓮如: その教えと生き方 (響流選書)

 

 

  正直、蓮如上人に本は初めて読む。御文章は蓮如上人、そして吉崎・・・というぐらいしか知らなかった。

 「仏智の他力」というところでの他力の説明は、かなり読み応えがあった。

 聞法の心得という章があり、

聴聞はかどをきけともうされ候ふ

というところ。肝要とする要をきけと。聞き違いをただして行くということが大切。

 聖教の拝読についても、

聖教に記されているとおり、先ず素直に文面をいただくべきです。その上で、先生のいわれた評釈や解釈をみなさい。自分勝手な解釈は差し控えるべきだというのです。

ここも要注意。心にとどめておこう。

 ちょっと気になったのは、最後の方の女人成仏の頁で、

わが身の罪のふかきことをばうちすて

との引用がある。「如来の救いの前には私の罪悪の自覚は条件になりません。つまり、無条件で私は救われる身となると説きます。」ということで、蓮如上人が女性に対し、絶対他力の世界をはっきり示したと。うーん。これはこの本を最初から最後まで1つのまとまりとしてきちんと読めていたら問題ないのだが、大丈夫なのだろうか。

 仏教書を読んでいて気をつけないといけないなと思ったのが、一部を切り取って、そこに普遍性を見い出すこと。対機ということがあるので、それがすべてではない。そこを了解すればすべてOKということがないこと。気をつけたい。

 総じて、全然蓮如上人を知らない自分が、惹きつけられてなかなかのページ数を一気に読ませられた。早島師は岩波の浄土三部経でも著者として名を連ねていらっしゃる。蓮如上人の教えと生き方についてつかむにはいい一冊。

 

南無阿弥陀仏

 

 ★早島氏の著作

luhana-enigma.hatenablog.com