如是我我聞

仏教書、哲学書、お聴聞の記録をつけています。

親鸞聖人の生涯をたどる(澤田秀丸師)

今日は初めて別院の報恩講に参加した。

赤野井東別院 逮夜

http://shinshuhouwa.info/article/index.php?id=45911

 

正信偈の節がいつもと違ってたのはなぜなんだろう・・・。明らかにうまいというか、先導きってる人が2人ほどいるような・・・。

御伝鈔拝読もよかった。独りであの長さを読み切るのはすごい。

お話しは、大阪の澤田秀丸師。多分85歳と思われる。ご年齢を感じさせない、静かだけれどもしっかりと言葉を選ばれたお話し。

以下、備忘録。

・別院の報恩講と言うことで、初日の逮夜から4回で親鸞聖人の生涯をお話しされるとのこと。この回はご出生の地(伏見区日野の地)について。

・お東の親鸞聖人のご生誕日は1173年4月1日。釈尊の4月8日生まれの4月と、聖徳太子の1月1日生まれの1日をとってきている。正確なものは不詳。

・お寺に行くとき、お聴聞に行くときは、自分の家の敷居をまたいで出る際に、「ここに行きたい」と思って出かけてください。

・他の仏教の宗派と浄土真宗のお寺の違いは、畳があるかどうか。畳はとにかくここに座ってくださいということ。直でも、椅子の上でもいい、この畳があるところに座ると言うことが大事。座って何をするのか。仏法を聞かせていただくということ。

・「法」は水(さんずい)が流れ去る様子。高いところから低いところへ。これはきまっていること。仏法をきかせていただく。阿弥陀様の念仏を、心にきかせていただく。南無阿弥陀仏のいわれを聞かせていただく。人間の世界は、言葉で結ばれているから。

・なんまんだぶつは私の中にあるお内仏。いつでも阿弥陀様にあえる。

 

仏教の荘厳や寺院、袈裟の話もあり、仏事の様式について「これにはどういった意味があるのか」ということを丁寧に追求してこられた方なのかなと感じた。ぼんやりしか知らない仏事を、親鸞聖人のご生誕地である日野の法海寺の解説に合わせて説明していただきながら、真宗門徒は聞法を積み重ねていくことが重要であると本堂の造りに現れていると教えていただく。

なんだか解説のようなお話しかと思いきや、澤田師が長く親しんでこられた仏事(三昧のお話もありこういうことを調べるのがお好きなのかなと思った)の例示から、聞法することのお話を聞かせていただいた。

 

南無阿弥陀仏