如是我我聞

仏教書、お聴聞の記録をつけています。

無意味かもしれないけれども意見を聞いてみた

最近Twitterで話題になっていた、どこまで仏教に関わることをパロディー化していいのか問題について、一般人視点で周りの意見を聞いてみた。自分は「教団内になんか基準があって、行き過ぎていたら内部で自浄作用が働くのではないか」と信じているので、特に何もないというスタンスで進めていく。

【調査対象】

・30代~60代の男女15人ほど(関東、関西、中部)

※この調査は、10代~20代がいない時点で、無意味かもしれないことを付け加えておく

・鹿野苑が仏像好きなのは知っているので、見た瞬間否定的なことをいう確率は低い。

【意見をもらう対象】

※これについては、作成者の僧侶の方を全く存じ上げないのでイメージだけお伝えする。ご存じの方は、「ああ、あれか」と思われるだろう。これが話題になっていたので取り上げただけである。日々のご活動を見れば印象が変わるのかもしれないが、全世界公開されていて、Twitterは通りがかりの人が見る事が前提なのでそこだけの引用をご容赦いただきたい。

①某風俗アルバイト勧誘広告トラックを意識して阿弥陀仏を描いているポップイラストとキャッチフレーズ

②お寺の本尊前とTEDと思われる外国人のスピーチ(英語)の様子を合成し、「念仏しろ!」という内容の日本語字幕を付けている。

③ついでに飲酒を伴う仏教イベントについてどう思うか

 

【ご意見】

①について

・アイディアはいいよね。でも今パロディーものって結構うるさいからそれを題材に選ぶのは勇気いるわ。元があのトラックだし・・・。(40代・デザイン業種)

・面白いかどうかって言うと、ああ、こういうことする面白いお坊さんがいるんだなと思う。でも寺にいきたくなりません。これやっていいの?(40代・自営業)

・一瞬面白いって思います。かわいいし。でもよく見たら、これ仏さんだから、大丈夫かな?って思う。(30代・会社員)

・自分がお寺とかお坊さんってこうだというのを裏切ってくる感じだけど、いい感じで裏切ってなくて、もっと普通にしていてほしい。(40代・会社員)

《まとめ》面白いとは感じるけど、こんな風に描いて大丈夫なの?と心配になる

     というのが多数。

 

②について

・面白いね。作るの上手。でも多分、自分はこの面白さが仏教やってる人ほどわかってないんだろうね?どう?(40代・会社員)

・念仏しろのなにがおもしろいかわからない。これみてお寺に行きたいとは思わない。(40代・公務員)

・素朴な疑問なんですけど、この外国人の人って、仏教徒なんですか?仏教徒じゃないのに、こういうのに合成されてたらすごく傷つくんじゃないですか?その人が信仰している宗教持っていたら。(30代・会社員)

《まとめ》面白いと思うかどうかはその人の好みによるようだ。ばらばらだった。

     まず念仏ってなに?ってなる。そこが興味喚起になっていればいいが。

③について

・お坊さんが酒飲んだら、よりありがたい話が話せるの?酒飲んじゃいけないんじゃないの?[このあたり、各宗派の違いなど、一般人は全くわかっていません](40代・会社員)

・友達に坊主いますけど、酒飲ませたらろくな事にならないのでイベントで酒飲むって意味わからないです。そんなのありがたいですかね?(40代・会社員)

・お坊さんがお酒飲んでもいいけど、そのときは仏教のお話ってしてほしくないよね。個人的な交流ならいいけど。やっぱりTPOってあるじゃない?(40代・自営業)

・葬式や法事で僧侶の方にお酒勧めることあるけど、仏教のイベントで飲みながら話されるのはちょっと違うと思う。(40代・自営業)

・ビジネス接待でもさ、酒席って懇親目的で本丸の交渉や契約確定のステップなわけじゃない?酔って本丸である仏教の話するのはおかしいと思うけど。仏教の話をするイベントなんでしょ?(50代・会社員)

《まとめ》一般の人は思った以上に僧侶のイベント中の飲酒について歓迎はしていない(いいね!という意見が皆無)。そもそも、いろいろな宗派で戒があるかないかとかも知らないけれど不飲酒戒のイメージが先行して、基本的に公の場でお酒を飲むことをよしとしていないようである。

 

ちなみに数人に坊主バーはどうかと聞いてみたが、概ね「メイド喫茶とか猫カフェと同じコンセプト店舗として認識するならOK。そこにリアル仏教は重ねない。」という回答だった。店舗としてやるのはいいらしい。でもそこで仏教云々をアピールはあかんと。ふーむ。

 

以上、聞き取り調査の結果である。最近自分も仏教よりの生活をしているので、ここはフラットにヒアリングをしてみた。自分がはっとさせられたのは、②で「仏教徒じゃないのに、こういうのに合成されてたらすごく傷つくんじゃないですか?」と言われたことだ。確かに映像のパーツとして見てしまっていたが、どこのどなたかは知らないが確かにこの地球上に存在していらっしゃる人間のお一人なのだ。宗教的なコンテンツに使用する場合、作成者が宗教関係者であればこそ配慮が必要だったかもしれない。

この投稿に答えはない。見た人がそれぞれ考えてくれればいいと思う。どうするのが正しいと発信するのは自分の身には余る話である。多様な表現があり、いろいろな想いから創作活動が起こってくるのだから。受け取る人もいろいろ。

ただ、意図したことと結果が合っているかどうかは振り返ってみてもいいのではないだろうか。