真宗大谷派の教学者の方の本。
1982年の専修学院日曜講演「南無不可思議光」と1986年の還暦記念祝賀会講演「存在と歓喜」の二編。
ちょっと時代を感じさせるお話しだけれども、口語をうまく本にされているので生き生きとした語り口がとても読みやすい。
「南無不可思議光」の方は、不審と不思議。わからないと、思いを超えているもの。計らいを超えているものの話。
「存在と歓喜」、これは自分に合っていた。自分は「信心歓喜」がよくわからなかった。喜ぶってなに?
そして一番いいところ、「真理の嫌なやつが泣き泣きで真理を求める」のだ!そしてどこに歓喜するのか。
この本にはその歓喜がなんであるかの答えがある。是非読んで確かめて欲しい。一行一行にぞくぞく来る本だと思う。読んでもらいたいから多くは書けない。