土井紀明師の本、響流書房からでた。
タイトルがそのものズバリ。
この本のレビューはうまく書けない。いつもKindleで読むときは、マーカーを引いて、後でメモ一覧で確認し、自分が気になったところを総括する。のだが、この本はそんなにページ数が多い本でないのに、メモが多すぎてまとまらない。いいところの説明をするくらいだったら、そのまま本コピペしたくなる。
そんなことはできないので、自分なりに要点をまとめてみると、人(自分)と仏ということを本願、念佛、信心というもので関係性を現わされている。どれが主でどれが客というのではなくあらゆる角度から表現しているというのがいいのか。念佛にフォーカスしたところ、本願力のところから解説したもの。タイトルがあって、短くまとめられた文章がある。これがまた1回読んで終わりではなくて、もう一回最初から読んでしまう。短いから簡単だったりわかりやすいということではない。ちょっと難しい。自分にはちょっと背伸びした内容だと思う。でも読んでしまう。そういう風に味わっていくような本だ。
たくさん線を引いたが、今日の自分はある友達にここを読んでもらいたいと思ったので一カ所引用する。ここを読まないかもしれない。でも書いておこう。
人が気がつくか否かに関係なく人に即している摂取不捨の真理が、時いたって人の上に自覚化される、いわば信心として人に発起する。その時に摂取不捨の真理は人に無上の利益となって与えられる。いわば信心において、如来浄土が人の上に初めて活性化しだすのである。
いろいろな角度からの文章が重ねられていく。自分の中にもわからないものの輪郭が少しずつ浮かんでくるような。わからない領域を感じながら読んでいく本だ。
◆土井師の法話の感想(寄稿者hoboitoiさん)
◆土井師の過去の本についてのレビュー