ちょっと時間に関して気になることがあったので、思い出してこちらを読んでみる。
『時の流れ』 鈴木大拙師 Kindle 青空文庫
仏教における時間とはどういう感じなのかというのを最近考えている。鈴木師は、過去ばかり見ていてもそれは抜け殻だといいきる。歴史を見るというのはそういうことではない。
独尊者はいつも現在の刹那において過去から未来に躍り出る。
抽象性を帯びたものは、どこかに主観性を隠して居る。
過去、現在、未来という流れで時間を見たくなってしまうが、それは勝手な思い込みであって、そうではないということを考える。なんとなく、いまここが大事なんだということは感じる。そこから開けていくかどうか。それは未来じゃなくて過去じゃない。過去から学ぶことも必要であり、重要かもしれないが、囚われすぎてもいけない。なんかここは禅っぽいかな。
短いけどヒントはあった。
もう一冊。
『鹿山庵居』 鈴木大拙師 Kindle 青空文庫
鈴木師が若い頃の交流関係に関して記憶を辿って記述されている。今まで読んだ本が哲学・思想系記述100%ばかりだったので、人間としての鈴木大拙師に触れる感じがする。短い文章。エッセイだな。
師の姿を通して感じるところを言わずして読む側に感じさせる様なところがある。
◆鈴木大拙師の本のレビュー