【復刻版】矢内原忠雄の「キリスト教入門」 響林社文庫
びっくりした。キリスト教と真宗がこんなに近いんだ!!!と驚く。ここで詳細は省くが、キリスト教の「原罪」。どうしても善い人になれない自分の原罪があると。そこは仏教の煩悩というか、機の深信の部分と被るところがあるなあと思った。
この著者の方は、内村鑑三に師事されており、無教会主義を掲げていらっしゃる。伝統的な教会がではなくて、父なる神、長兄たるイエスとその復活を「信じる」。霊的につながる兄弟姉妹と集うところが教会であると。洗礼や聖餐の儀礼がキリスト者を作るのではない。信仰であると力強く語られている。
すごく近くて絶対的に違うところと言うのが、「信じる」というところだなと思った。
Kindleだけど復刻版だけにすべてコピーで旧字体で最初読みにくかったけど、慣れてきたら本当に生きた言葉で書かれたものだなと感じる。キリスト教、とりわけ日本の無教会主義(プロテスタント系)について知るにはいいと思う。
◆キリスト教の本 こちらはカトリック