『漫画・高木顕明:国家と差別に抗った僧侶』 (響流選書) Kindle版 響流書房
山口 淨華
響流書房の漫画はまえのヤマギシ会のも含め、鋭い内容のものが多い。
浄土真宗が歴史的に戦争や国の意向にどのように関わってきたのか、差別問題も含めたテーマを漫画でわかりやすく解説している。
単に一方に立った内容ではなく、この主人公・高木顕明の人間らしさというかだめさというかそういうものもちゃんと表現があり、求道する姿勢と人間である当人のアンバランスさ、美化されないあるがままの姿を見せられている気がした。
こんな歴史についてはまったく知らなかった。知ってさらに自分で調べてみようと思った。当時の人たちの思いがどのようなものだったのか。読んで知ることしか出来ないが、対話してみたいと思った。