3月27日(土) 19:30~
寺澤 真琴さん(本願寺派 清徳寺住職)
『歎異抄』-第十五条-
自分以外の誰かが幸せになって欲しいという気持ちは自分の中に確かあるけれども、それはくるっとひっくり返るものである。
現代語の「愛」、仏教の「慈悲」。
生きているうちには解決するものではない。聖道門の教えと浄土門の教え。
自分の中で反芻してそこにある意味を感じていく。
そのままではなんともならないことがある。そこに開かれること。
反芻する。行きつ戻りつして考える。きれいごとではない。そこに光を当ててくれた法然上人、親鸞聖人の教え。
前半は歴史に基づいて、この十五条で言われることがなぜ出てきたのかということを辿りながらのお話。当時のことに想いを馳せて読んでみることのあじわいがすごくいい。
『歎異抄』はやっぱり唯円さんと親鸞聖人の会話が聞こえるような近さで読んでる!と思えるといいな。
◆寺澤真琴師の歎異抄シリーズ