『原始仏典 』 中村元 ちくま学芸文庫
これはおすすめ。仏教に初めて触れる方、宗教じゃなくて学問として知りたいんだという方、教えの入り口に立たれる方、宗派問わずおすすめする。
中村氏の解説が本当にいい!初期仏教(っていっていいのかな)の仏典を、成立に関わる学術的見解に加えて本文からエッセンスを特徴を交えて引用解説。なにより仏教用語まみれでなく、平易なことばで書かれている。お釈迦様の時代の言葉って本当に庶民の言葉だったらしい。むずかしくしちゃっているのは今のわれわれなのかもしれない。
これを読んで、中村元氏の岩波文庫の仏典翻訳を買いそろえた。紙本で。さすがにサンスクリット語やパーリ語は無理だけど、中村氏の訳でちゃんと読んでみようと思った。
初期仏典について体系立てて特徴を理解でき、また中身もいいところを見せてもらえるというすごい本。是非てにとってみてほしい。
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