如是我我聞

仏教書、お聴聞の記録をつけています。

『現代思想入門』/千葉雅也

『現代思想入門』千葉雅也 講談社現代新書

 

 ベストセラーということで読んでみたが、これは面白かった。

 社会人なりたての頃に東 浩紀の『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』を読んで挫折した記憶があるが、この原因はラカンを知らなかったからか…20年以上経って理解する。

 デリダ、ドゥルーズ、フーコーを中心に、ニーチェ、フロイト、ラカンなどにも触れる。そのエッセンシャルの見いだし方がすごい!余分は装飾を省いて、骨子をきっちり見る。

 最後の方で読書の仕方について指南があるのだが、これがすごくいい。

哲学書を一回通読して理解するのは多くの場合無理なことで、薄く重ね塗りするように、「欠け」がある読みを何度も行って理解を厚くしていきます。

そうなんだよなあ。自分は全然一回で完全な読書なんてまったくできてない。なんだか引っかかってることがそこら中にあって、別の本を読んだらそれが結びついて満たないな感じでしか読めてない。でもこの本は楽しい。

速読については意味がないとまで言い切っている。そうか。ゆっくりいこう。あと、作者につっこみを入れないでまず聞くということが大事らしい。なんだなんだ。お聴聞の話か!?

フランス語を訳したものだったら、英語で訳した時の表現文脈から日本語の訳を感じろ!的なところもなるほどだった。

この本に出てきた哲学者の本を全部読みたくなった!!!それだけでこの本は大成功なんじゃないだろうか。

 

いまならラカンを読んだ後にデリダ。おぼえとこ。