如是我我聞

仏教書、お聴聞の記録をつけています。

『テーリー・ガーター 尼僧たちのいのちの讃歌 』 角川選書

『テーリー・ガーター 尼僧たちのいのちの讃歌 』 角川選書 植木雅俊師

 

 植木雅俊氏の著書は『維摩経』『法華経』を読んできたが、『差別の超克』でこのかたがやっと差別問題をテーマにしていらっしゃることがわかり、『テーリー・ガーター』を手に取った。
 原文訳をしっかり読みたい人はこちらがおすすめ。ただ、解説メインに読むのであれば、『差別の超克』の方がまとまっていると感じる。
 あえてこの本を手に取るのであれば、釈尊の自体の女性の自由な物言いを存分楽しむといい。女性だからどうということがなかったことがうかがえる。むしろ素直で生き生きとした言葉がかんじられる。われわれはいつから逆にこんなことになってしまったのだろうか。人間というのはめんどくさい生き物なのだな。

 目覚めた女性たちの詩、すばらしい。原始仏教のすべてにおいて差別問題を徹底して読みたい場合は『差別の超克』をお薦めする。重複多し。