『よきひとの仰せ 『歎異抄』第二条』 大峯顯 百華苑
大峯師の『歎異抄』第二条。
総じてもって存知せざるなり
ここの解釈については自分とはちょっと違うなというところを感じたけど、このシリーズを読んでいっていろいろ考えようと思う。
自然法爾
「もとよりしからしむ」と読まれた所の解説がいい。「自」とは根源から出てくるもの。自分が世界の根源の様に思うけど、それは違う。わたしより先に出てくる南無阿弥陀仏。
この世の幸福を祈ること
必要がないということをはっきりおっしゃっている。他の神様に申し訳ないとかそういうことではなくて、自分の方が都合のいいときに神さまに祈って、御利益がなかったら見捨てる。自分が見捨てているということ。これが自分の征服欲からでていると。なるほど。この視点は深くうなずいた。
よき人にあう
大峯師はいろんな人のお話を聞くより、この人という先生に出遇うことが大切だと仰る。今自分はどちらかというと善知識ではなくまわりのみなさんが善友ダナという感じがする。それでもいいのだ。
浄土真宗本願寺的な大峯師を感じる一冊だけれども、中身は濃い。この百華苑シリーズ、全部そろえたので、なるべく途切れないように読んでいきたい。
購入は法藏館で出来ます。
◆大峯師の本