如是我我聞

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『この人を見よ』/ニーチェ

『この人を見よ』ニーチェ 丘沢 静也訳 光文社古典新訳文庫

 さて、これが最後のニーチェになるか。

 これ一番最初に読んだら良かったんじゃないか!?ニーチェ、大分ややこしい人だな。「永遠回帰」っていうのもまあわかるけど、そのまえに女性観も非常にめんどくさいこといってるし。目次を見よう。「なぜ私はこんなに賢いのか」「なぜ私はこんなに利口なのか」「なぜわたしはこんなに良い本を書くのか」…友達になれない気がする。

そして原文を読んでもさらにその思いを強くする。

 ニーチェにおいて自分が同意できるのはやはり同情を否定するところだ。

あとは

私をショーペンハウア-の所に連れて行ってくれたのは、無神論である。

そうそう。こちらの方が気になる。これで4作品を読んで思うのはやはりアフォリズムに充ちたものは読みにくかった。こういうのが好きな人もいるんだろう。

ニーチェを読む順番としておすすめは

①『この人を見よ』 ニーチェが考えていることがわかる(ここで自分との距離を測ろう)

②『ツァラトゥストラはこう言った』 物語として「超人」と「永遠回帰」を捉える。力量が要る。

③『道徳の系譜図』まだ論文調だからいける。

④『善悪の彼岸』読むかどうかはお任せ。

 

という感じがした。

ニーチェは、合わない。と思った。

 

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