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『唯信鈔文意』(1) かな聖教を読むこと 瓜生崇師

2022年7月9日(土)19:30~
『唯信鈔文意』を読む(1)[シリーズ 晩年の親鸞聖人に遇う]瓜生崇師

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【法然上人とお弟子】
聖覚法印
京都の橋の上で親鸞聖人に法然上人に会うことを勧めた
 行信両座で親鸞、信空、法力と共に信不退の座についた
 嘉禄の法難で専修念仏撤廃の要求書に署名している
『唯信鈔』の見方を法然上人も大事にされていた。
 
蓮生房(熊谷次郎直実)
https://hounenji-19.rdy.jp/%E8%93%AE%E7%94%9F%E6%88%BF/%E7%86%8A%E8%B0%B7%E6%AC%A1%E9%83%8E%E7%9B%B4%E5%AF%A6%E3%81%AE%E4%B8%80%E4%BB%A3%E8%A8%98/
 平敦盛を討ったひとね。
・天台宗 定照『弾選択』⇒隆寛『顕選択』 
・廃立 法然上人が念仏のみとした。あとは余行。

法然上人門下の人たちって結構人物伝が伝わっているせいか、とてもいきいき人間くさいものを感じるその中でみんなが一丸になっているわけでもなく

【『唯信鈔』の中身】聖覚55歳
ほぼ法然上人の『選択本願念仏集』に沿って書かれている。それをやさしく伝えようとしている。法然上人がいったことより一段深く書かれているところがある。

・聖道門と浄土門の二門があり、他力の念仏往生こそ仏の本願にかなう
・念仏往生には専修と雑修とがあり、専修でなければならない。
・念仏往生には『観経』の三心が必要であり、それは信心に極まる。だから、『唯信鈔』である。

「たとへば人ありて、念仏の行をたてて毎日に一万遍をとなへて、そのほかは終日にあそびくらし、よもすがらねぶりをらんと、またおなじく一万申して、そののち経をもよみ余仏をも念ぜんと、いづれかすぐれたるべき。」(『唯信鈔』【七祖篇】1,344ページ)
わたしたちは念仏に励むのでさえ障害があるから念仏ひとつを用意してくださった。なにかした後にお念仏を思い出しなさい。
これに反してほかの経典を読誦、他仏を崇拝するのではなく、一日中寝ても覚めても念仏すべき。
⇒親鸞聖人の教えとは違うけど、心動かされるところ
「臨終の念仏は功徳はなはだふかし。十念に五逆を滅するは、臨終の念仏のちからなり。尋常の念仏は、このちからありがたし」(『唯信鈔』【七祖篇】1,351ページ)
⇒臨終の念仏には功徳があるけど、
 ◆病の苦しみでどれだけほんとうに阿弥陀さんのことを思えるか
 ◆病が重くなるとお念仏を頼りにする。信心が起る。

仏法に出遇うのはひとによる。というのは自分も思う。

関東のお同行が、まったくわかっていなかった悲しみ。よくよく『唯信鈔』を読んでくれとおっしゃっていた。どれだけ大事にされていたか。
『唯信鈔文意』は解説書。親鸞聖人の場合は解説ではない。『唯信鈔』に出てくる御文で解説がないところを解説している。

これから法然上人も大事だなあ。『唯信鈔』と『唯信鈔文意』の関係性が理解できた。

 

◆法然上人関係ブックレビュー

 

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