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入門でこれか…! ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む  仲正昌樹

『ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む 』仲正昌樹 講談社現代新書

 これが入門なのか・・・。結構難しいと感じたので、ゆっくり読んだ。

・ハイデガー用語

・基本的な『存在と時間』の構成

が理解できる一冊だと思う。ただ、本当に初めて読む自分にとってはまあまあの難易度だった。ただし『存在と時間』の予習は結構出来たと思う。

 この入門だけでわかった気にはなれないと思う。

 

 入門時点の今の段階で「感じる」ことを書いておくと

・なんとなく「瞬間」って時剋の極促じゃない?

・生きることと善(よいひととなろうとする)

 

「現存在⇒実存⇒世界内存在⇒気遣いの構造⇒決意性⇒先駆性⇒時間性」

の先を知るのが先の課題。これまとまってていい。

『存在と時間』が上下巻の予定で結果上巻だけになり、ハイデガーがずっと手を入れ続けていたというのが面白いと思った。ちょっと『教行信証』に手を入れ続け、左訓いれてる親鸞聖人を思った。自分を見つめるってそういうことなんだろう。一瞬とて同じ自分がいないのだ。

 今『存在と時間』(中公クラシック)を読み始めたけど、やっぱり入門編読んでて良かった。