『技術とは何だろうか 三つの講演 』マルティン・ハイデガー (著), 森一郎 (編訳)
講談社学術文庫
『存在と時間』を読んだ後にこれをよむと、そうそうハイデガーさんが何回も繰り返して丁寧に言っていたのはこの瓶のことよなと思う。物がなんであるか。そして世界するという言葉。なんというか現在の名詞や動詞の概念では伝えられないところの超訳だが納得。
自分は『存在と時間』の後にこれを読んでしまったけど、先に読んだらまた読みやすいのかもしれない。3つの講義を文章にしたもので短くてちょうどいい。ただし、中公クラシックスの方とは微妙にハイデガー用語として使われている単語が違っているので、改めて訳は同じ方で統一した方がいいかもと感じる。そしてドイツ語が出来るのだったらドイツ語で読んだ方がより理解できるのだろうなと言うのは思う。ちょっと自分は無理。
いやいや、ヴィトゲンシュタインさんよりわかりやすいと思う。
◆ハイデガー