『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ 日本経済新聞出版
本屋大賞2026 第1位
実は第2位の『熟柿』を読んでいて、それを上回る小説、あるかなあとおもっていたのだけど、あった。
これはネタバレしないで読んでほしい。ストーリーについては書かない。
自分はささやかながらヲタ活をし、宗教もやり、会社員として働き、周りにいわゆる陰謀論の人がいて微妙な心持になるということもあるという生活を送っている。
読んでもらえればわかるが見事にぶっ刺さる内容なのである。
視野を狭くして、これこそが自分が大切にすることなんだ、全てをかけてもいいんだという方向に行くのか、視野を広げて大切なものがない世界をこういうふうに世の中は出来ているのだとすべて理屈で埋め尽くしていくのか。どっちに進んでいったとしても、それが行動を伴っている時点で視野を狭くする方に作用しているのだなっていうのを思う。そして「自分はそんなことない」と思っていても、また他者から見たらどこかに偏っていたりするんだな。そう、自分はたまに自分がキモいのだ。あの人変だよとかおもっていたら、その人の中に自分を見つけちゃったりするんだぜ。
正しく普通に自分は生きてますよと思っている現代人よ、一回これを読んで、いろんな視点に翻弄されてくれ。自分の中の願望に気が付くかもしれない。
◆本屋大賞
第二位
第四位
第五位
第七位
◆朝井リョウ
