如是我我聞

仏教書、哲学書、本ならなんでも。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

女性画家の半生『星落ちて、なお』澤田 瞳子

『星落ちて、なお』澤田 瞳子 文春文庫 星落ちて、なお (文春文庫) 作者:澤田 瞳子 文藝春秋 Amazon 第165回直木賞受賞作品(2021年上期) この年の直木賞がこの作品と『テスカポリトカ』だというのは何とも好対照。 画鬼と呼ばれた父を持ち、自らも画家にな…

ちょっと詩的要素が…『貝に続く場所にて』石沢麻依

『貝に続く場所にて』石沢麻依 講談社文庫 貝に続く場所にて (講談社文庫) 作者:石沢麻依 講談社 Amazon 第165回芥川賞受賞作品(2021年上期)。 文章の一つ一つはとても美しいと思う。のだけど、小説として読むとなるとちょっと過剰でしんどい気がする。そ…

縁起の話はいい『構築された仏教思想 ゴータマ・ブッダ』並川 孝儀

『構築された仏教思想 ゴータマ・ブッダ 縁起という「苦の生滅システム」の源泉』並川 孝儀 佼成出版社 構築された仏教思想 ゴータマ・ブッダ 縁起という「苦の生滅システム」の源泉 作者:並川 孝儀 佼成出版社 Amazon タイトルがゴータマ・ブッタなのだけれ…

合わなかった『彼岸花が咲く島』李 琴峰

『彼岸花が咲く島』李 琴峰 文春文庫 彼岸花が咲く島 (文春文庫) 作者:李 琴峰 文藝春秋 Amazon 第165回芥川賞受賞作品(2021年上期) 全然合わなかった…。 ここまでいうことはあまりないのだけど、まったくもって浅い感じしかしなくて、いろんなテーマがち…

新しい世界の見え方『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗 光文社新書 目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 作者:伊藤 亜紗 光文社 Amazon 目隠ししたら目の見えない人と同じになるという発想がそもそも大間違いであったということだ。 空間的…

ありなのだが…『入門 哲学としての仏教』竹村牧男

『入門 哲学としての仏教』竹村牧男 講談社現代新書 入門 哲学としての仏教 (講談社現代新書 1988) 作者:竹村 牧男 講談社 Amazon 哲学として仏教にアプローチするという本。 非常に大事なことなのだ。こういう視点はあってしかるべきなのだ。 でもどうして…

信仰の力『テスカトリポカ』佐藤究

『テスカトリポカ』佐藤究 角川文庫 テスカトリポカ (角川文庫) 作者:佐藤 究 KADOKAWA Amazon 第165回直木賞受賞受賞作品(2021年上期) 読み始めてしばらく、あまりに凄惨な描写が続くものだから読み進められなくなってしまった。コシモが大事件を起こした…

すごいミステリ『黒牢城』米澤穂信

『黒牢城』米澤穂信 角川文庫 黒牢城: (KADOKAWA) 作者:米澤 穂信 Audible Amazon 第166回直木賞受賞作品(2021年下期) 歴史ものの小説を続けて読んでいるが、黒田官兵衛でてきた!!!好きなんだよなあ。 荒木村重の翻意を説得に来た黒田官兵衛が地下牢に…

刺さった『孤独について 生きるのが困難な人々へ』中島義道

『孤独について 生きるのが困難な人々へ』中島義道 文春文庫 孤独について 生きるのが困難な人々へ (文春文庫) 作者:中島 義道 文藝春秋 Amazon これは刺さった。 前に『差別感情の哲学』を読んでよかったので、セールで買った本なのだけれど、ぶっ刺さった…