如是我我聞

仏教書、哲学書、本ならなんでも。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年の最後に

実家に帰ったら、この本があった。 『歎異抄を開く』 高森 顕徹 一万年堂出版 父親が仕事の関係で、あの畳の大きな建物ができた時に、見学会のようなものに呼ばれたらしい。そしてその時もらったのがこれ。 とりあえず読んでみた。ああ、やっぱり「絶対の幸…

『歎異抄』を読む(後序 その4)瓜生崇師

2021年12月29日(水)19:30~ 真宗大谷派大津別院 『歎異抄』を読む(後序 その4)瓜生崇師 www.youtube.com 今日の質問はすごかった。 「芦屋仏教会館でのお話の中で、宗教者ほど終末期に死の苦しみを受けるとお聞きしました。ご門徒さんに仏法聴聞をして…

『ことばへの道 言語意識の存在論』/長谷川宏 ことばー人間ーことば

『ことばへの道 言語意識の存在論』 長谷川宏 講談社学術文庫 ことばへの道 言語意識の存在論 (講談社学術文庫) 作者:長谷川宏 講談社 Amazon まさにジャケ買い。タイトル買い。予備知識なしで読んだ。 これがまた面白かった。著者は東大の哲学科でヘーゲル…

『深い河』/遠藤周作 それぞれの宗教との向き合い

『深い河』遠藤周作 講談社文庫 深い河 新装版 (講談社文庫) 作者:遠藤周作 講談社 Amazon 人はどうして現実を超えたものを求めるのだろうか。理解を超えたものを知りたいと思うのだろうか。あるのかないのかもわからないものを確かめたくなるのだろうか。ど…

光慶寺仏教講座 正信念仏偈(24)「帰命無碍光如来」(瓜生崇師)

2021年12月19日(日)19:30~21:00 光慶寺仏教講座 正信念仏偈(24)「帰命無碍光如来」 shinshuhouwa.info www.youtube.com ・世親は「尽十方無碍光如来」に帰依すると、この阿弥陀の救いが仏教であるかを疑問に思う人がたくさんいるので『浄土論』で明ら…

にしのみや聞法会 「なぜ名がすくいなのか」(瓜生崇師)

2021年12月24日(金)15:00~16:40 にしのみや聞法会 「なぜ名がすくいなのか」(瓜生崇師) shinshuhouwa.info どんなに読んでも初期の仏典から「南無阿弥陀仏(名)がすくい」ということが直接的にはもちろん、続いていくような手がかりがわからなかった。…

京都・夕やけ仏教/親鸞の世界・教行信証を読む vol.5『信巻2』(瓜生崇師)

2021年12月21日(火)収録 京都・夕やけ仏教/親鸞の世界・教行信証を読む vol.5『信巻2』 祇園舎 瓜生崇師 youtu.be 法然上人 菩提心はいらない→明恵激怒して『摧邪輪』 親鸞聖人 阿弥陀さんからもらう大菩提心しかない=南無阿弥陀仏=横超の金剛心 揺ら…

長源寺 同朋学習会「無量寿経」(16)(瓜生崇師)

2021年12月14日(火) 19:30~21:00 長源寺 同朋学習会「無量寿経」(16)(瓜生崇師) shinshuhouwa.info (十二)「たとい我、仏を得んに、光明能く限量ありて、下、百千億那由他の諸仏の国を照らさざるにいたらば、正覚を取らじ。」 (十三)「たとい我、…

本光寺 歎異抄を読む(15)(瓜生崇師)  

2021年12月13日(月)19:30~21:00 『歎異抄を読む』 第二条 本光寺 shinshuhouwa.info 「往生極楽の道を聞きに来たんだろう?」 親鸞聖人が布教していた当時の関東の状況。親鸞聖人と弁円の話から。自治体の公式HPだからリンクしてもいいかな。こんな話。 w…

「本願に除かれた身」 芦屋仏教会館日曜仏教講座 瓜生崇師

2021年12月12日(日) 10:30~12:00 芦屋仏教会館 「本願に除かれた身」芦屋仏教会館日曜仏教講座 youtu.be shinshuhouwa.info 讃題 「ああ、弘誓の強縁.、多生に値いがたく、真実の浄信、億劫にも獲がたし。たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ。もしまた…

『法然を読むー「選択本願念仏集」講義』/阿満利麿 これは浄土宗のみならず真宗の方も読んで欲しい!!!

法然を読む 「選択本願念仏集」講義 (角川ソフィア文庫) 阿満利麿 法然を読む 「選択本願念仏集」講義 (角川ソフィア文庫) 作者:阿満 利麿 角川学芸出版 Amazon 結論から言うと、浄土宗のみならず真宗の方も読んでほしい。法然上人がお念仏一つといわれたこ…

『死について考える』/遠藤周作 滲み出てくる人生観

『死について考える』 遠藤周作 光文社文庫 死について考える (光文社文庫) 作者:遠藤 周作 光文社 Amazon 続けて遠藤周作。 「死」というテーマについての短いエッセイがたくさん。「死」は誰も知らない経験。希に臨死体験者はいるが。でもすべての人に平等…

『沈黙』/遠藤周作 正邪がわからなくなる自分

『沈黙』遠藤周作 新潮文庫 沈黙 (新潮文庫) 作者:遠藤 周作 新潮社 Amazon ようやく手にとった。 日本がキリシタンを弾圧する中、現地に赴いている布教使が「ころんだ」(踏み絵を踏んで棄教の意を示した)と聞いたロドリゴは、自分はそうはならぬと思いな…

『現代語訳 理趣経』/正木晃 男女の交わりも清浄…

『現代語訳 理趣経 (角川ソフィア文庫) Kindle版』正木晃 現代語訳 理趣経 (角川ソフィア文庫) 作者:正木 晃 KADOKAWA Amazon 真言宗のともだちと話していて、「『理趣経』は在家が写経してはいけないところがある。」みたいな話を聞いて、ああ、積dleにあっ…

『完全教祖マニュアル』/架神恭介, 辰巳一世 宗教サイドの人は一回これ読んでみたらいいかも

『完全教祖マニュアル (ちくま新書) Kindle版』架神恭介, 辰巳一世 完全教祖マニュアル (ちくま新書) 作者:架神恭介,辰巳一世 筑摩書房 Amazon いつだったか日替わりセールかなんかで買った積本。 素直に面白い。宗教を「教祖」が成功するためにどうすべきか…

『超越と実存』超越と実存―「無常」をめぐる仏教史― 南直哉

『超越と実存―「無常」をめぐる仏教史―』 南直哉 新潮社 超越と実存―「無常」をめぐる仏教史― 作者:南直哉 新潮社 Amazon いい。南師の本はいい。今回は南師が自分が向き合ってきた「仏教史」なのだ。曹洞宗の話だけではない。密教、浄土宗、真宗だって自分…