最近、法話だけでなくて、荘厳や声明にもちょっと興味があるので、まずは入り口としてこの本を読んでみた。
予想以上に自分はいい本だと思った。というのも、「なぜそれがあるのか」「なぜそれをしなくてはならないのか」が簡潔に書かれていて、これから仏事をやる側が腹落ちする内容だからだ。葬儀の後の人が読むといいのでは。多分、小学生からお年寄りまでが読んで、真宗大谷派の仏事の概略はわかると思う。
葬儀、中陰、彼岸会については、世間一般の迷信もおりまぜ、批判することなく真宗の立場を表明していてわかりやすい。
父方の実家は富山にありがちな豪華絢爛の光り輝く大きな仏壇だった。毎日お仏飯をお供えして祖母が勤行していたなあ。母方の実家もそれなりのお仏壇だったけど、御文の箱もあったし、さすがお寺の隣の家だけあって、この本にあるものが完璧にすべて整っていたなと思う。
と、読み終わって、そろそろその懐かしい母方の仏壇と墓の継承をどうしていくか考えないといけないことを思い出した・・・。