『なぜ?どうして?浄土真宗の教学相談』 赤井智顕 自照社
Facebookで見かけたの読んでみた。
葬儀法要などでお寺とご縁ができた一般の方の素朴な疑問に答えるという感じだろうか。そうそう、自分もこういうこと思ったなと言うのが質問にあげられている。素朴ではあるのだけど、答えるとなったら大変難しい内容でもある。
そこを教えから逸脱せず、質問者の「許容できる範囲」にも配慮して書かれているのがとてもいいと思った。教学的正しさを振り回そうと思えばできるけどそうならないで、質問に対して丁寧に答えられているなあと感じる。
「倶会一処」のところの解説は、とても質問者に近い感じで答えられているぎりぎりだなあと思いながらも、それをご縁に教えを聞いて行かれる方がいればとも思った。
自分は9 念仏は亡くなった人のため?がよかった。
著者の法話を聞いたことがあるのだけど、このほんと同じく上から目線のまったくない、聴く人を大切にされるお話であった。
本願寺派のわかりやすいっていうのはこういう雰囲気を目指されていくのがいいじゃないかと思うのだけど。