如是我我聞

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釈尊→親鸞聖人→自分まで一直線『釈尊と親鸞 インドから日本への軌跡』龍谷ミュージアム編

『釈尊と親鸞 インドから日本への軌跡』龍谷ミュージアム編 法藏館

 これはすばらしい本だ。
 釈尊の誕生、一生、その後の弟子たちからつらなる初期仏教から中国、アジア諸地域への伝播、浄土教の興隆、そして日本へ。
 第二部は源信、法然から親鸞聖人へと続いていく。親鸞聖人のご生涯を絵伝、木像、絵像、名号軸、盛りだくさん。お弟子たち、そこからの浄土真宗としての系譜。どうしても近代にいくにつれ浄土真宗本願寺派中心となるものの、釈尊からの流れがいまの自分に届いているものをじわじわと感じることが出来る。
 写真多いからふんふんふーんと眺め流物かと思ったら大間違いで、専門の執筆陣の渾身の解説。これがただの解説じゃなくて仏教に向き合う人のガチの勢いを感じる。
 浄土真宗知りたかったら一度じっくり読むことを強く強く強くお薦めする。これは、いい。