2019年の報恩講讃仰講演会でお話をお聞かせいただいた田畑先生の本。
医師という生死に直面する職業を持ち、仏法を求め、そして老・病・死の苦しみにとまどう患者の方たちに仏教的なアプローチを実践されている。
僧侶ではない職業を持ちながら仏法を聞き続けるしかないとされているところにすごく共感を持つのだが、仏法の生活を職業上もされているのが素晴らしい。まったくちぐはぐな社畜生活を送っている自分が非常に情けなく哀しく思うのである。
この本でハッとしたのは、仏教の学びを続けていく中に、仏様からいただく仕事っていうのがあるということ。「生かされている」ことで果たす自分の役割が、使命であると見えてくるという。ここの部分は引用しないので、ぜひ読んでいただきたいと思う。働く現役世代の心に刺さるものがある。
生きていること、死んでいくことの背後にある物語仏様の智慧の世界をいただくことで開かれる世界。健康診断でいろいろ引っかかってくる年代になった。自分は死の可能性をリアルにを突き付けられる「そのとき」どうだろうか。
聞法友達に田畑先生の講演を聞いた感想を見せてもらったことがある。それからも医療関係者が仏教も併せて本当の苦しみに対しての対処ができると素晴らしいなと思う。
という医療現場での実践については、この本よりも、ビハーラに関して具体的に言及があった讃仰講演会の方が深化した内容だった!まだまだ拡大していく話なのだ!
今後も機会があれば、ぜひお聞かせいただきたい。
◆讃仰講演会の田畑先生のお話