題名と中身がすっときた。
『仏説観無量寿経』の王舎城の悲劇の阿闍世に焦点を当てて、
・教えに遇うこと
・阿闍世=わたしたち にとっての救い
・親鸞聖人が本願の救済としていること
の3つの柱での講義。
「救いとは何か」ということに興味がある方は、是非読んでいただきたい。
ただ訳しているのではなく、人間としての阿闍世=われわれの感情に沿っての解釈が、心の底に落ちて行く
そして阿闍世がどうしてわれわれなのかというところを知るところが大事。
講義ではあるが、自分は法話と同じように感じることができるお話しだと思った。
今日読んだ自分が貫かれた一文。
邪魔者を排除しないと成り立たない幸せというのは、いつまで経っても、邪魔者を作り続けていくような生き方にならざるをえないのです。
なにがとは言わないが、自分の心がひっくり返される一言。
多分、読む人によっていろいろだと思う。自分の心がひっくり返されるところを探して欲しい。