『ヤンキーと住職』 コルクスタジオ 近藤丸
Twitterで楽しみにしている近藤丸さんが満を持してKindleコミック化。早い。早いぞ、この動き!
素直なヤンキー君に目覚めさせれていく住職の姿にさらにわれわれがハッとさせられるという本当に面白いし、いい漫画。ヤンキー君がいい味のようでいて、それにいつも翻弄されながら受け取っていく住職がやっぱりいいのだ。こんな僧侶、いいなあって思えてくる。「坊さんってこうだろ!」ってところを優しく覆していく。
全然仏教に興味がない人もこれを読むと、やたら教科書で習った感じの「南無阿弥陀仏って言ったらいいんでしょ」みたいな認識をひっくり返されるであろう。
また、現在浄土真宗を聞いているみなさんの間でもああ、そうだとわかるような内容にもなっており、まさに全方向の仏教書ではないか。
登場人物がそんなに多くないのに、コマごとに新しい人物に見えてしまうのは、法話は人によるものではない、聞かせてもらっているのが法だということを体現しているのではないか(違うかもしれない)。
近藤丸さんは富山県民なのだろうか。少なくとも北陸なのだろう(北陸連合…)。続編、求む!!