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『信の回復』 和田稠

『信の回復』 和田稠 東本願寺出版

信の回復 (同朋選書 16)

信の回復 (同朋選書 16)

  • 作者:和田 稠
  • 東本願寺出版部(真宗大谷派宗務所出版部)
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 靖国神社問題についての本。和田稠師が真宗大谷派で著名な方だというのは存じ上げているが、自分はこの本が初見。

 出版は1975年。ほぼ50年前。半世紀前である。

 ここに書かれている若い世代への危惧は、おそらく自分の両親の世代となる。社会情勢もまったく異なる。そして何より半世紀経った今、この本に書かれている危惧が具体的に何を指しているのかが実感としてわからない。

 「靖国問題」において今考えようと思って読むと非常に難解でというかほとんど理解できないかも知れない。ただ、真宗の教えに立って、この本を書かれた和田師のお心については触れることができるかもしれない。

 ちなみに真宗連合のホームページ見てみたが、もっと靖国問題に関してはあっさりしている気がする。知り合いの本願寺派の僧侶にも確認したが、お西ではほとんど話題になることはないという。これって大谷派だけなのかな???その辺もよくわからない。