おすすめされた一冊。
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お聴聞を続けているが、最初の方、勤行は正直慣れなかった。自分の地方は、あんまり恩徳讃を歌わない方だったので、歌もちょっとびっくりした。
妙好人の本も読んだけれども、たしかに念仏をするということに対して、最初のハードルは高かった。という意味で、割と最初に読んでおくといいかなという内容の本である。
いろいろ考える前に、南無阿弥陀仏を唱えることを推奨されている。その理由を、果があれば、そこから因をたどることができるということと述べられている。
私たちが名を称する時に本願が成就する。私がお念仏する前に阿弥陀様がるのではなく、私がお念仏を申すのと同時に私の前に阿弥陀様が現れる。これはおもしろいことであると同時にありがたいことです。
鶏が先か卵が先か、お念仏を唱える私の因果の果はあっても、因まで道をたどれるのかはわからない。理屈や納得を越えたところのお念仏。
最後の方に、三歳ぐらいのお孫さんとおばあちゃんがお内仏にお参りして、お孫さんがなんまんだぶつできたら、「おばあちゃんうれしいわ。ありがとうね。」というシーンが出てくる。私もこうやって祖母にほめられた思い出がある。小さい時は仏壇の前でののちゃんにお参りできると、そこらじゅうの年寄りがほめてくれたものだ。それが今の私に繋がっている。
自分がお念仏をするということ、そしてそれを周りに広げる。もっというと、次世代につなげていくという事の大切さが書かれている一冊だ。
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