『正信偈講座』梯實圓 本願寺出版社
梯和上の正信偈講座、本当に正信偈の解説をやりきっていらっしゃる!!!
これは初心者にもおすすめできるな。万遍なく解説されている。
とりわけいいなと思ったのが七高僧のプロフィールをきちんと紹介してくれているところ。こういうのがわかった体で進んでいかないのがすごくいい。
回心について。
親鸞上人の教えには、人間は本当の意味で死ななければ浄土は開けないというところがあります。死ななければ治らない程の愚かさを私は持っているということを思い知っている。しかしそういう中で愚かな私に生きることの意味を与え、死ぬことの意味を与えていく。新しい生と死の蘇りというものを与えていく。そういう原理が浄土であり阿弥陀仏ですから、やはり一度死と蘇りというものが必要なのです。これが回心といわれるものになるのです。
曇鸞のところでの自利利他、他利の説明も厚い。
欲を言うと、もっと分厚く深くてもよかった・・・値段爆上げだろうけど。