たしか龍谷大学のイベントに参加した時にいただいたと思う。
ジャンルとして仏教書でもなく、哲学書でもなく、非常に微妙なので読むかどうか迷っていたが、積読をすべて解消すべく手に取った。
著者は龍谷大学の元学長で、入学式・卒業式の式次、学長法話などをまとめたものがこの本だ。
ちょっとどうかなあと思っていたが、著者の”学生first”の姿勢が数年のお話の中から一貫して伝わってきて、ああ、いい学校なのだなあと素直に思った。
宗門大学というのは自宗派の子弟が多いものの、普通に受験してくる一般家庭もあるはずだ。そのなかでする”法話”というのは、一般の人仏教と出会うきっかけになるものだろう。そういう風に読むと、なるほど仏教を知らない学生にもわかりやすい内容に工夫されているなと思った。
全然仏教に興味がないけどたまたま宗門大学に入った人はどんな感じなんだろう。その後の人生の歩みに影響はあるのだろうか。そうだといいなとは思う。
龍谷大学の学生や卒業生の方は、近年のあゆみがどうであったかというのを知るのに読んでみてもいいかもしれない。