『信心がなければ地獄に行くのか『歎異抄』第十七条・第十八条』大峯顯 百華苑
化土についてのお話。信心得られない人を見捨てないためにある、阿弥陀さまが絶対にすくうというはたらきだという。
個人的にこのシリーズでどの本がよかった?と聞かれたら、これを推すと思う。
池田晶子氏と大峯師の会話のところは信心とは何かを考える人が外からの視線からにハッとするところだと思う。
68頁辺りか最後まで、これはわたしに対しての話なんだと思って一気に読んだ。理屈やで頭でっかちで自分がなんでも出来ると思っている自分に対して説かれているお話だと思った。いつもと同じことを仰っているのだけど、いつもと同じに聞こえなかった。
南無阿弥陀仏とは阿弥陀さまがご自分を名乗っていらっしゃることであると同時に、私の名を呼んでくださっていることです。こんな不思議な言葉は他にありません。
◆大峯顯師の百華苑シリーズ