如是我我聞

仏教書、哲学書、本ならなんでも。

百華苑

『なぜ名が救いか』大峯顯

『なぜ名が救いか』大峯顯 百華苑 平成9年初版本。 「如来の誓願は成就している」ということを中心に話をされているので、全体を読まないとこれに安心してしまうリスクのある内容ではある。 俳人でもあった大峯師のことばの見方がわかりやすく伝えられていて…

『法藏菩薩と生命世界』大峯顯

『法藏菩薩と生命世界』大峯顯 百華苑 この頃の浄土真宗はどうも如来様と私とが二つに分かれたところから始めているように思います。そうじゃなくて、本当はその別れる前から浄土真宗は始まるのです。如来様が向こうにあのようにたたれているのはどうしてか…

『さよならはない世界』大峯顯

『さよならはない世界』大峯顯 百華苑 うーん。『歎異抄』シリーズの最後二冊に唸ったところで、この本はまた感想の表現が難しいわ・・・。 「信心のない人とはなるべく付き合わない方がいいのです。」 というのがちょっと。。。それを言ってしまえばそれすらも…

『信心がなければ地獄に行くのか『歎異抄』第十七条・第十八条』大峯顯

『信心がなければ地獄に行くのか『歎異抄』第十七条・第十八条』大峯顯 百華苑 化土についてのお話。信心得られない人を見捨てないためにある、阿弥陀さまが絶対にすくうというはたらきだという。 個人的にこのシリーズでどの本がよかった?と聞かれたら、こ…

『宗教的回心『歎異抄』第十六条』大峯顯

『宗教的回心『歎異抄』第十六条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 「回心といふこと、ただひとたびあるべし。」ここを聞かせてもらった!シュライアマハー(Wikiで学会がこの呼び方にしたいらしい)の『宗教論』を引いて、宇宙ということばをもって宗教を…

『念仏もうさずしてをはるとも『歎異抄』第十四条』大峯顯

『念仏もうさずしてをはるとも『歎異抄』第十四条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp メモ。 滅罪については観経を読むと気になる。でも方便ということだよね。 無生忍の忍は知るということ。 ハイデガーの「被投的企投」 人間が生まれるのは選べないが、今…

『宿業と自由『歎異抄』第十三条』大峯顯

『宿業と自由『歎異抄』第十三条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 「宿業」という言葉。使い方を間違ったらいけないなと思う。なんでもかんでも他者との関係性を「宿業」のせいにしてしまうと話がおかしくなる。 一方で、自分をみつめたときにその有り様を…

『教学は何のためか 『歎異抄』第十二条』大峯顯

『教学は何のためか 『歎異抄』第十二条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp これはまた自分の痛いところを突かれている。自分が仏教書を読むのはなぜなのか。やっぱり正しいことを知りたいからだろう。そして間違っている人に間違っているぞ!といいたいから…

『誓願か 名号か『歎異抄』第十一条』大峯顯

『誓願か 名号か『歎異抄』第十一条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 昔の大峯先生の法話(これは本だけど)はなんとも不思議である。信心決定のことをいっていらっしゃるのだけど、よくよく聞いたらそういう断定(決定したかどうか)をするわけでもない。…

『自然の道理『歎異抄』第十条』大峯顯

『自然の道理『歎異抄』第十条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 大峯顯師の百華苑シリーズ。 昨日の聞法会で自然法爾の話を聞いたばかりなのでそうそうと思いながら読む。 この本の元になる法話は20年以上前に行われているわけで、やっぱり読んでいると今…

『無碍の一道『歎異抄』第七条・第八条』大峯顯

『無碍の一道『歎異抄』第七条・第八条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 大峯顯師の百華苑シリーズ。 「魔界も念仏を敬う」横超の説明で、竹の中の節を破って上から出ようとしていくが、阿弥陀さんが横に穴を開けてくれるから出られるという喩えが結構いい…

『弟子一人ももたず『歎異抄』第六条』大峯顯

『弟子一人ももたず『歎異抄』第六条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 大峯顯師百華苑シリーズ。 「弟子一人ももたず」は『歎異抄』だけに出てくることば。関係性ではなく個人というところに焦点を当ててずっとお話しされているのがわかる。如何に自分が関…

『大慈悲心『歎異抄』第四条・第五条』大峯顯

『大慈悲心『歎異抄』第四条・第五条』大峯顯 百華苑 pub.hozokan.co.jp 大峯顯師百華苑シリーズ。 第四条・第五条も永代経法要を絡めてお話しされている。「ご先祖のため」に「いいことをしている」という勘違い。自分としては「慈悲に聖道・浄土のかはりめ…

『『歎異抄』第三条 悪人成仏』 大峯顯

pub.hozokan.co.jp 大峯顯師の百華苑シリーズをまとめ買いしていたのを一気読みすることにした。 自分読書メモ。 ・最初三つの章 正直に言って自分には読みにくかった。後生の一大事系のお話。 ・「ただ念仏して」の意味 「ただ」についていろいろお聴聞して…

『よきひとの仰せ 『歎異抄』第二条』/大峯顯

『よきひとの仰せ 『歎異抄』第二条』 大峯顯 百華苑 『よきひとの仰せ 『歎異抄』第二条』/大峯顯 大峯師の『歎異抄』第二条。 総じてもって存知せざるなり ここの解釈については自分とはちょっと違うなというところを感じたけど、このシリーズを読んでいっ…

『誓願の不思議ー『歎異抄』第一条』/大峯顯

『誓願の不思議ー『歎異抄』第一条』 大峯顯 百華苑 これはすごくよかった。 「宗教」とはなにか 時を超えて今タイムリーな話だ。安倍元首相を銃撃した犯人が宗教二世であるということでいま新宗教に注目が集まっているが、それにとどまらず「宗教」自体に世…

『今日の宗教の可能性』/大峯顯 こころに響くことば

『今日の宗教の可能性』 大峯顯 百華苑 Amaznonにないので、法藏館のネット購入のリンクを貼っておく。 pub.hozokan.co.jp どうして大峯師の本は、すぅっと読めて世界が広がるように感じるんだろう。重々しさというより、自分の中から外に広がるような感じ。…