如是我我聞

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『寝ながら学べる構造主義』内田樹 文春新書

『寝ながら学べる構造主義』内田樹 文春新書

 実は雑誌などでは意見して内田樹さんはそんなにいいなあとは思っていなかったのだが、2002年のこの本は入門書としてとてもよかった。

 哲学者のお薦め本の中にあったのでUnlimitedで読んでみた。

 ニーチェ、フロイト、ソシュール、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンまで網羅。いままで自分がつまみ食いで読んできたお歴々のエッセンスを改めて感じたというところ。ニーチェは本当に相容れない感じがしていたが、一応内田氏の表現するところで「そういうかんじなんか」というのを得た気がする。構造主義ってこういうことなんか…!

 いずれにせよここから原典に当たるしかないのである。個人的にはラカンに興味が湧いた。フロイトからの精神分析の深掘りというよりざっくり切り込みみたいなところを読んでみたいなと思う。

 興味喚起、全体の雰囲気を知るにはいいと思う。やさしさは、当に「寝ながら学べる」であった。

 

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