『構築された仏教思想 ツォンカパ 悟りへの道―三乗から真の一乗へ』松本 峰哲 佼成出版社
シリーズ6冊目。
実はチベット仏教は友だちが詳しく、チベット仏教僧の方にもお会いしたことがあるのだけど中味があんまり分かっていなかった。
ツォンカパ師は天才なんだな。圧倒的な知識で以て顕教と密教を合わせて行く。ただ顕教から密教というだけでなく、即身成仏で衆生を救うまでを見据えてた。この辺りは空海と似ているなと感じた。とっても大乗!!!!
著書である『真言道次第大論』には声聞・縁覚・菩薩に差はない。究極的にすべて成仏に至ると説いている。睡魔が襲ってきた時の対処法も書いてあるらしい。ちょっと読んでみたい。
イメージなのだが、多分チベット仏教について理解するとき、仏の絵がある方が入って来やすいと思う。この本の目的ではないかもしれないが、チベット仏教を知るときは図入りのを選んだ方がいいかなと思った。
それでも文章だけでもツォンカパの偉大さは伝わってきた。
◆構築された仏教思想