『宗教への招待』大峯顯 本願寺出版社
友人に借りた大峯師の1995年前後の講録中心。
うーん、正直内容は晩年の大峯師のものとちょっとトーンが違うかなと感じている。とりわけ信心をいただくというところについて。これは晩年のご法話の録音をまとめて聴かせていただいたときとちょっと違うなあと。
この辺りはだいぶん昔にお聴聞された人が晩年にまた法話聴かれたときの感想を聞いたことがあるので、年齢により、変遷するものがあるということだなと理解しようと思う。
最後、目に止まったところ。
宗教にはそれ以外の人間のいかなるいとなみとも違った宗教本来の役割があるということについて、教団がもう一度本当に覚醒することであります。(中略)・・・だから宗教が本当に現代社会の中に生きようとするなら、まぎらわしい政治的なポーズを一切捨て去るべきであります。すでに時代遅れとなったような進歩的意見や社会一般の考え方に追随するような行動によっては、宗教は決して蘇生することは出来ないでしょう。
自分もこれは本当にそうだと思う。下手に社会的なポーズはしないで宗教としてあるべき姿でいてくれたらと思う。自分が求めるのもそこしかない。
◆大峯顯師の本